その時。音楽家の身に何が起こったのか。

音楽を創る事で、音楽家の身に何が巻き起こっているのかを綴るブログ

ミュージシャンが突如ヒゲ生やすと音2割増しになる説

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ニッチな皆さんこんばんは!
ニッチ音楽家高宮です。

突然ですが、

ヒゲがない印象だったミュージシャンが突如ヒゲ生やすと、鳴らす音2割増しになるような気ってするじゃないですか。

へ? 大体無精髭とか生やすと、「お。何か前より良いの聞けそう」って思うでしょ? 私だけ?

トムヨークだってカートコバーンだって宮本浩次だってヒゲ生やした姿の方が、音が良い気するじゃないですか

逆にヒゲありきってイメージの
ジミヘンがヒゲ生えて無かったら…鈴木雅之のヒゲがなかったら…
いやー絶対音悪いっしょ。
槇原敬之のヒゲ具合については、想像の範疇を超えた規模の為か音が良くなったのかどうか私には判断出来ない…。)

人間ておかしいものですね。
新たに付け加えられたモノに関しては寛容だけど、あって当たり前と思ってたものがなくなると違和感感じたり不安になる。

だから、ミュージシャンは基本的に途中でヒゲ生やすのはプラスだけど、ヒゲありきと思われてた人が剃ったらイメージダウンじゃん!
この差って結構エグい感じする。。。
隠蔽された真実に私は気づいてしまったのかもしれない。

幸いにも私は前者だったのでセーフ!


ところで皆さんはライブでのヒゲ効果についてどう考えてますか?

音は波。
歌い手が歌い、演奏者が楽器を弾く、すると口許から指先から発生した音が前方に波紋のように広がっていく。
その波は発生源から距離や温度に応じて時間を掛けてあなたに届き、届いた瞬間に聞こえる。

例えばライブハウスだったら、歌い手や演奏者が鳴らした音がアンプやスピーカーで増幅されあなたがいるフロアに拡散される。
アンプ・スピーカーとあなたの間に何の障害物も無ければ音が直で届く。

けど、大半は
アンプ・スピーカーからあなたに届くまでに、前にいる演奏者や他のお客さんに当たり何らかの干渉を受けてから届く。

ならギタリストやベーシスト等のアンプを使う確率が高い演奏者が新たにヒゲを生やしていたらどうだ。
演奏者が新たにヒゲを生やしていた場合
以前から知っている曲だったとしても、アンプから出た音が今まで無かったヒゲ密林の中に迷いこみ、出てきた頃には角が取れ生まれ変わった姿であなたの元へ飛んでいく。
つまり

>>>ヒゲ密林経由ニューサウンド<<<

その音はいつもより滑らかでたまらなく心地良かったりするとかしないとか

更にフロアにいるお客さんの中にヒゲを生やした方がいたら、もう大変である。
自分の前辺りにヒゲ客が1人いれば2倍、2人いれば3倍と効果が高まっていくのだ!

さて。
私は活動開始当初からツルスベな男として音楽人生を送ってきたのだが、昨年の纏まった休み期間にもうこれ生やすしかないだろと意気揚々とヒゲを蓄え始めた。
家族や友人に似合ってるとか汚ねぇとか言われたり無反応には多少傷つきながら、音楽制作にヒゲ効果を駆使していった。

歌録りの時ヒゲがマイクを守るポップガードにあたって、ファサファサして楽しいし
曲の構成を考えてる時口許を触ればヒゲがあって、まるで自分が歴史上の文豪にでもなったかのような錯覚をさせてくれる

うーん。
キミはなかなか独特の存在感で私の感性を心地良く刺激するじゃないか。
好きだ。

いつもキミが大人になる前に剃り落としてた俺は、キミの良い所を見てあげられてなかったんだね。ゴメンよ。
これからは支え合いながら一緒に生きていこうね。

しかしそんなヒゲと私のスイートデイズは、儚くも5ヶ月ほどでお別れを迎えてしまいました。
やっぱり恋愛ってなかなかうまく行きませんね。

剃ったら剃ったで久しぶりに目の当たりにするツルスベフェイスメンに
「おお。若い。」
なんて感嘆の声をあげた私は浮気性なのかもしれません…

「あいつまだ俺の事が忘れられないでいるんだろう」なんて、楽しかった過去を美化して思い出にすがりついてる私
未練がましいのが男ってものなのかもしれませんね。

またいつか会える時を夢見ては枕を濡らすのでした。